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「JR京都駅の 大階段を見上げるたび、優れた建築への素直な感動と、悔しさがこみ上げる。」安藤忠雄

2011年5月23日

「JR京都駅の 大階段を見上げるたび、優れた建築への素直な感動と、悔しさがこみ上げる。」
安藤忠雄 2011年 日本経済新聞「私の履歴書25」

文化勲章や 建築では最高の 建築のノーベル賞といわれるプリツカー賞など 多くの名誉ある受賞をした 世界的な建築家、安藤忠雄氏。

その安藤氏でも「連戦連敗」の著書もあるくらい 過去 多くのコンペでは 苦渋をなめてきた。

コンペでの落選をバネにまた新たな挑戦を繰り返しながら 今では 押しも押されぬ 世界的建築家となった安藤忠雄氏。

1990年JR京都駅コンペでは 安藤氏も最終選考に残ったものの 落選。

その後の20年という 時間は 人々の想いを 忘却のかなたに押しこんでしまうに十分である。

しかし 安藤氏は常に 謙虚で 前向きな姿勢である。

たとえ JR京都駅コンペから 20年経ても 安藤氏の「優れた建築への素直な感動」という 謙虚さをつねにもっていること、そして「悔しさがこみ上げる」という あらたなチャレンジの元になる活力の源泉を持ち続けるられている。

20年経て たとえ 大御所になっても 安藤氏が いまだに 謙虚さ 悔しさをバネにした チャレンジするエネルギー を持ち続けられていることには、本当に驚く。

このことは安藤氏だからできることで そう 簡単に誰でも まねの出来ることではない。

ただ 香川県直島には 安藤忠雄氏の設計した建物がいくつもあり、

地中美術館
ベネッセハウス ミュージアム
LEE UFAN MUSEUM
南寺
など

こうした 建物をみることで  安藤忠雄氏の持ち続ける謙虚さとか 不撓不屈のエネルギーを せめて垣間見ること ぐらいは できるのではないだろうか。

ユニバーサルデザイン

2011年5月22日

ユニバーサルデザイン

以前 身障対策とか バリアフリー化とか 言っていたのが いま 誰にでも対応する意味で ユニバーサル対応とよばれている。
段差とか 手すりとか色々な 障壁をなくしてハンディーのある方にも十分対応するようにしていくことは今後 ますます進む高齢化社会では とても大事だ。

近頃の 新しい建物では  ユニバーサルデザインで細部にわたって極め細やかに 対応しきている。

しかし建物の施設だけ 対応しても 十分ではない。

高齢化社会では 高齢者が 皆 生涯生きがいを持って 活き活きと 生活できるかどうか?

高齢者が 地域の中で それなりの役割を果たし 皆 活き活きと 元気に 安心して 暮らしていける地域社会を創っていくこと。

そのために 地域のコミュニティーをしっかり充実させて 高齢者の生きがいとか 地域全体で しっかり 受け皿となって 高齢者にとって住みやすい まちづくりをしていくことが大切だ。